昨日、女子高校生が私が事務局長をしているNPO法人日本箸道協会を訪ねてきました。
学校でフィールドワークというカリキュラムがあり、自分が興味や疑問を持ったことを、仮説を立てて検証するという内容だそうです。
彼女は、自分の国の文化について自分で語れるようになりたいとのことでした。
そこで、とても身近にありすぎて、考えてみたこともなかった「箸」に注目したそうです。
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以前このブログで「真のグローバル化とは自分の国の文化を語れること」と書きました。
女子高校生が同じように考えているということに、驚きとともに安堵もしました。
日本食は、箸で食べることを前提としています。だから包丁とまな板がある。
日本では昔から「共食」といって、神様や先祖の人々と今生きている人とが一緒に食事をとるという考え方がある。
季節とともに、食材にも旬があり、四季のある日本では季節ごとに食の楽しみがある。
天候が悪いとスーパーで売られている野菜が高くなる。 野菜は、太陽や大地や水によって育まれているから天候の影響を受ける。
「箸」をとおして、歴史から流通といった社会の構造まで勉強になる。彼女はそのことに気づいたそうです。
将来は、新薬の開発研究者か航空管制官のどちらかになるのが夢だそうです。
近いうちに海外へ留学する予定があるようですが、きっとその時は、彼女の口から日本についてしっかり語ってくれると思います。
こういう高校生をみていると、「日本の将来は明るいぞ!」と感じます。