タイトルの「離見の見」とは「りけんのけん」と読みます。
能で有名な世阿弥が述べた言葉と言われています。
能楽用語事典によるとこんな説明があります。
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「世阿弥が能楽論書「花鏡」で述べた言葉。演者が自らの身体を離れた客観的な目線をもち、あらゆる方向から自身の演技を見る意識のこと。反対に、自己中心的な狭い見方は「我見(がけん)」といい、これによって自己満足に陥ることを厳しく戒めている。現在でも全ての演技にあてはまることとして演者に強く意識されている。」 (能楽用語事典より)
「KY」とよばれている「空気の読めない人」はこれが全くできていませんね。
今自分が置かれているのはどういう状況なのか、他人から見たら自分はどのように映っているのか。
いわば「セルフモニタリング」ですね。
KYな人は、裏表がない、正直者である、マイペースという良い点を持っていますが、場に合わせられずに集団を乱すこともあります。
KY出ない人は、集団に溶け込みやすい、人当たりが良い、よく気が付く、一方で八方美人や二枚舌を使うといわれる人もいます。
適度に客観的に自分をみること大事ですね。