女子中学生が2年間も拉致監禁されていた事件が起きました。何とか逃げ出し、容疑者も逮捕。
しかし、信じられないような痛ましい事件です。
2年間、全く逃げたり誰かと連絡が取れないような状態だったのでしょうか?
「いつも監視されていてむずかしい」と感じて行動できなかったのか、たとえチャンスがあっても、行動が難しかったのか、それはこれからの事件解明の中で明らかになっていくと思います。
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そこで思い出すのが、心理テクニック19でとりあげた「学習性無力感」についてです。
もしかすると、この被害中学生は「学習性無力感」が生じたことによって2年間も逃げ出せなかった可能性もあります。
何度も何度も逃げ出そうと考えていたければ、なかなかそれができない。そのうちに、自分自身の中で「何をやってもダメなのかもしれない」と思いこむ。
その結果、ちょっとしたチャンスがあっても体が動かない。
「2年間のうちには(逃げ出すか外部へ連絡する)チャンスはあったはず」と思いがちです。
しかし、いつもいつも監視されていると、心理的にそれができなくなる(やっても無駄)と感じてしまうようになり動けなくなる。 それが「学習性無力感」です。
今後の捜査で真相は明らかになると思います。 一日でも心の回復をして、他の同年代の人たちと同じようにティーンエイジを過ごしてもらいたいです。
「心理テクニック19 学習性無力感」についてはこちらもどうぞ。