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沖縄というとコバルトブルーの海。
サンゴ礁やマリンスポーツ。
そして長寿の県というイメージがあります。
しかし、最近ではこの長寿に関しては男女とも上位から一気にランクダウンしてしまい、2004年度に政府管掌健康保険における生活習慣病予防健診結果から作成された県別の肥満率ランキングによると、なんと全国肥満率のトップは、男女ともに沖縄県でした。
何度も何度も繰り返し来るSPAMメール。沖縄の食生活とこのSPAMメールには関係がありました。それは一体・・・?
沖縄といえば「海」。冬の沖縄もまた格別です。チャンプルー料理を食べに行ってきました。
(写真は、沖縄美ら海水族館の甚平鮫)
そして、沖縄といえば、ランチョンミート。県内のあちこちでポークランチョンミートを見かけます。
本土ではあまり目にすることははありませんが、沖縄では、スーパーに行けばエンドに山積みし、食料品店ではコーナーが作られています。(写真1・2)
飲食店に行っても多くのメニューにこのランチョンミートが使われています。
(写真1)
(写真2)
たとえば、どのように使われているかというと・・・
●ハンバーガー(パテとして入っている)
●サンドイッチの具材
●スープの具
●味噌汁の具
●チャンプルに野菜とともに入れる
●スティック状に切り、海苔を巻いてフライにする
●卵を混ぜた炒め物
●ヤキソバの具
●沖縄ソバの具材
●ポー玉丼(写真3)玉子焼きとこのランチョンミートをスライスしてさっと火をとおしごはんの上に乗せたもの
(写真3)
とにかくあらゆる料理に入っています。簡便なので、沖縄では重宝な食材なのです。
このランチョンミートは本土ではあまり見かけないために、沖縄の観光土産に買っていく人も多いとか。また、沖縄の物産を扱う店でも最近は販売されています。
このランチョンミートは、豚のひき肉にスパイスと塩を混ぜ、ラードと練りこんで固めたものです。製法を聞いただけで生活習慣病の匂いがしてきそうです。
米軍が野戦食(レーション)として採用しているもので、沖縄県が食糧難の時代に賞味期限が切れなどのレーションが大量に放出されたことが始まりとも言われています。缶詰入りのCレーションと呼ばれているものに分類されます。
戦闘の状況によって、レーションがA・B・C・D・Kなどに分類されていて、Cレーションは最前線で温食の配給ができないことを前提として、そのまま食べられる缶詰などから構成されているそうです。
スーパーの折込チラシをみても、どの店でも目玉商品として販売しています。
チューリップブランド ポークランチョンミート340g 178円 お一人様2点限り
ホーメルスパム ポークランチョンミート 228円 お一人様2点限り 日替わり限定
さらに、箱詰めのギフトセットも販売されています。
野戦食がギフトとなるとは・・・
健康に配慮(?)してか、無添加ポークランチョンミートや、25%減塩ランチョンミートも販売されています。
地元のテレビでもコマーシャルをやっていて、デンマークのチューリップランチョンミートを買うと今なら抽選でブランド物のバッグが当たるキャンペーンをしていました。(2006年12月28日現在)
アメリカのホーメル社のスパムランチョンミートが米軍にレーションとして供給したといわれています。
このスパムとは、もともとはSpiced Hamからきたもので、Spicedの頭のSPとHamのお尻のAMをとってSPAMとしたホーメル社のブランド名のことです。(写真4)
(写真4)
よくSPAMメールと言うのを聞きます。米軍では、兵士たちが「毎日毎日食事はSPAMばかりで、もううんざり」ということから、繰り返しうんざりするようなメールをSPAMメールと呼ぶようになったといわれています。
しかし、私も気づくと沖縄に滞在中、朝・昼・晩毎回ランチョンミートを食べてました。それも知らないうちに。朝は、味噌汁に入っていて、昼は沖縄ソバに入っていて、夜はチャンプルに入っているという具合です。
これだけ食べる環境が整っているのをみると、冒頭の長寿のランクダウンや肥満率全国No.1も納得できる気がします。
沖縄の食文化と県民の健康危うし。
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2007.01.01 22:34:26
| 食彩人
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