「さもしい」という単語を久しぶりに目にしました。
本屋さんで「さもしい人間 正義をさがす哲学」伊藤恭彦著 新潮新書というのをみつけました。
そういえば、「さもしい」という言葉は、なかなか聞かなくなったし、自分でもあまり使わないなあと感じ、さっそく読んでみました。
そこで提起されている問題は、なかなか考えさせるものがありました。
ニンビーという言葉を初めて知りました。
これは、NIMBYのことで、Not in my back yardの略。
迷惑施設たとえば、原発、産廃場、米軍基地、葬儀場など、必要は感じるものの、自分達の住んでいるエリアに設置されるのは困るというものです。
激安の居酒屋チェーンはサラリーマンの味方?
しかし、そこの食材は、私たちよりももっと貧困な人々が生産している。
自分が作ったものでさえ口に入らない。
それらは、日本の貧しい(?)サラリーマンに運ばれる。
この本での「さもしい」とは、自分のことだけしか考えていないということを指すようです。
決して自分のことを考えるなということではなく、周りや他人のことも考える生き方を継承しているのかなと感じました。