食べログの星やらせ問題がありました。業者がクチコミコメントを書き込んで、星の数をランクアップしていたというもの。実際に、外食の経営コンサルタントの中に、それを売りにしている人は結構います。
ただし、その内容は、やらせをしているのか、正攻法の接客指導や経営指導をしているのかはわかりません。最近、クチコミ情報は、意思を決定する場面に置いて、大きなパワーになりつつあります。
その一方で、クチコミが私たちを思考停止状態にしていることも感じます。
何かを判断する時、情報は必要です。食品表示に関するJAS法も、その目的に、「選択に資するため」つまり、選択する時の判断基準となるように、JAS法があるというものです。
たとえば、ここにコンビニエンスストアで買ったおにぎりがあります。消費期限は昨日。当然消費期限切れなので、食べずに捨てるというのが一般的でしょう。
しかし、以前は(少なくとも私の子供のころは)母親が、色を見て、臭いをかいで、割ってみて糸をひかないようであれば、子供に食べさせていました。まさに五感で感じて自分で判断をしていました。
表示を見ることも大切ですが、そうすることによって思考停止状態になってしまいます。
今回問題になったやらせコメントの件ですが、結局、人が良いと言っているから良い(こういうのを同調心理といますが)と思うようになり、自分では判断ができにくくなっているのです。
まさに思考停止状態です。
星なんかに頼るよりも自分の五感を磨きたいですね。