福島第一原発事故の評価が最高に7になりました。 昨日、経済産業省の原子力安全・保安院が原子力事故の国際的尺度で測りこれまでの5から7に引き上げました。
チェルノブイリと同じ「7」ですが、原子力保安院や一部の報道機関では「チェルノブイリとは深刻度が違う」と冷静な対応を求めています。
チェルノブイリでは、被ばく死亡者が20数名出たのに対し、福島はゼロ。 放射性物質の放出量もチェルノブイリに比べると10分の1程度。 だから同じ7でもチェルノブイリとは深刻度が違うという説明です。しかし、正直ショックでした。
そもそもレベル7になったこと自体で深刻度は最悪になっていると思うのですが。
何か大きな事故や事件があると、そのトップの力量が問われます。今回は首相なのか、東電の社長なのかはわかりません。その力量とは、判断力だと思います。情報が圧倒的に少ない時に、判断をしなければならないというのは非常に難しいことです。
企業倫理などでよく言われるのは、そういった時の判断の軸として、「誰のためなのか」「何のためなのか」を考えるというのがあります。
どうもこれまでの対応を見ていると「東電のため」「原子力行政のため」そんな感じがするのですが。
もし、これば「周辺住民のため」 「安全確保」のためであれば、もっと早いうちからレベルを引き上げ、詳細な情報を開示することが大事なのではと思います。
チェルノブイリは10日で放射性物質の放出が止まりましたが、福島は1ヵ月経ってもまだ終息しません。福島はチェルノブイリと違うと言われても、安心材料にはなりません。
原発で日々闘っている人々の安全と活躍を祈るばかりです。