学校給食法が一部改正され、今年の4月から施行されました。
改正の主なものは、学校給食の目標に「食育」が盛り込まれたことです。
具体的には、栄養のこと、地産地消のこと、日本の食文化のことなどを学校給食の中で取り入れ、健全な食生活を営むことができる判断力を培うことなどが目標となっています。
学校給食も大変です。なんでもかんでも盛り込まれて、学校給食に期待をするのは無理があります。
本来食育は家庭でやるべきものだと思うのですが、それができないので学校給食に向かった、そんな感じです。
そもそも学校給食法は食べるものが少なかった時代に子供たちの健全な育成を目標に施行されました。
私も、子供のころ脱脂粉乳に大変お世話になりました。あの味はなんともいえず、あまりいい記憶はありません。
学校を休んだ子供がいると給食に出された食パンをわら半紙で包んでその子の家まで届けました。今考えると、当時は食パンを届けるというくらい食べものが貴重だったのかもしれません。
時代は変わりました。
飽食の時代といわれ、不足していた熱量や栄養素をどう取るかから、生活習慣病や肥満にならないために熱量や栄養素をどう取るかとその目標も変わっています。
今回の改正では、食育を盛り込みその目標として、
1.何をどう食べるか自分で判断する力を養う
2.食べ物を大切にし作っている人たちに感謝をすること
3.地域に伝わる食の文化を理解すること
などとしています。
なんでもかんでも学校給食でというのは無理があるのでは・・・
そしてなによりも学校給食は友達と一緒に食事をするということそのものが重要で学校給食にあれこれ目標を取り入れることで楽しいはずの食事の時間が、社会科や家庭科の授業の延長になってしまうのではないでしょうか。