「箸にも棒にもかからぬ」ということわざがあります。
これは、とるべき手段がない、手が付けられないといった意味です。
裏を返して言えば、箸は万能で何でも取れる。つまり、箸でも取れないのは手が付けられないどうしようもない状態ということです。
それだけ箸の機能はすごいということをあらわしているのでしょう。
日本料理の食事マナーはイコール箸の使い方といえます。つまり、「箸に始まり、箸に終わります」
「箸をつける」とは、食べ始めること。
「箸を置く」とは、食べ終わること。
「箸を休める」とは会食の途中で食事を口に入れるのを休むこと
「箸の上げ下ろしにも小言をいう」こまかいことにいちいち口やかましく言うことの意味。
しかし、これは箸使い一つでその人の品格や育ち(家柄)や人柄を評価されてしまうので、細かい点まで注意をするという背景からきているそうです。なるほど。
日本料理での箸の使い方は、なかなか戸惑うことが多くて毎日使っているのに、なかなか自信がもてません。私の人柄や家柄を評価されているかもしれません。
日本箸道協会では、箸道会食術というのを開催しています。大変勉強になりますよ。