「外者歓待(がいしゃかんたい)と言霊(ことだま)」は、おもてなしの原点だそうです。
日本箸道協会の石上七鞘理事長(文学博士、民俗学者、東京女学館大学教授)にお話を伺ってきました。
外者(がいしゃ)は客人(まれびと) (稀人(まれびと)とも書きますが) ともいうそうですが、めったに来ない人(稀に来る人)をお迎えするのが「外者歓待」だそうです。歓待は、人を迎える前に神を迎えるという意味とのことです。ですから、神様をお迎えするということで、これを「歓待思想」というそうです。その対極にあるのが「虐待思想」
その際に食を捧げるのですが、これは魂を捧げることだそうです。つまり、歓待とは魂を捧げて相手を迎えるということだそうです。
魂を相手に捧げるというところからコミュニケーションがはじまるそうです。これが言霊(ことだま)。この言霊を信じてはじめてコミュニケーションができます。「もてなす」とは、この外者歓待と言霊の二つの意味を持つとのことです。この二つで、相手との真の交流ができる。つまり、心のふれあいができるということだそうです。
どんなに丁寧に話をしても心が入っていなければ(言霊でなければ)コミュニケーションはできないということです。
会食はコミュニケーションの原点だったんですね。