「これいまバカ売れしてます」
「このケーキすごくおいしいですよ」
「お客さんがたくさん入ってました」
誰かに何かを報告する時、こんな表現をよく聞きます。
実は、これらは事実ではありません。
え? すごく売れていたし、おいしかったし、お客さんたくさんいたのは事実のはず・・・・
■事実は一つでも解釈は180度違う
デパートの制服売り場の社員がある学校に営業に行きました。
そこの学校の生徒は私服で学校に通っています。
その学校にAデパートの営業マンとBデパートの営業マンが制服のセールスに行き、
それぞれ上司に報告しました。
Aデパートの営業マン:課長、あの学校は私服通学なので制服は売れません
Bデパートの営業マン:課長、あの学校は私服通学なのでチャンスです。全学年分売れます
事実は、その学校の生徒は私服通学していることですね。
しかし、報告の仕方で同じ事実でも180度答えが違ってきます。
■ファシリテーションの基本は聴きだすこと
企業でも似たようなことがよくあります。
「課長新製品を紹介してきましたが、先方は興味ないようです。ちょっとむずかしいですね」
興味ないようです、ちょっとむずかしいというのはいずれもこの営業マンの意見です。
お客様が実際にはなんと言ったのでしょう。またその背景を知る必要があります。
もし、「興味ない」といっても、価格が高いから興味がないのか、機能面で興味がないのか、この時期だから興味がないのか
これらを聴きだすテクニックが必要です。
これがファシリテーションの基本
■事実と意見を分ける
バカ売れしています
すごくおいしかった
たくさん入ってました
これらは、皆定性的です。つまりその人の意見です。
自分は、3ケ売れたらバカ売れとおもっていても、別の人は10ケは売れないと売れているとは思えないかもしれません。つまりモノサシが違います。
ビジネスでは、事実と意見を分けて考えないと次の手が打てなくなります。
続く・・・