NHKの大河ドラマ「龍馬伝」も先日の日曜日で最終回でした。
日本は、明治維新以来鎖国から開国というのを一般的に言われていますが、実は鎖国はまだ続いています。
今まさに日本国内では鎖国を維持したい派と開国したい派に分かれて大論争中です。
政府もこの「鎖国か開国か」の初会合が本日開かれるようです。
今日本に来ている黒船は「TPP]です。
TPPとは環太平洋経済連携協定のこと。 そして「鎖国か開国か」についての検討は「食と農林漁業の再生推進本部」です。
永い間日本は、国内の農業、畜産業、漁業を保護するための政策を行ってきました。
代表的なものはおコメ。 日本はコメの輸入を禁止してきました。しかし、外国からの圧力があり、1995年度から高関税をつけることを条件に輸入を受け入れるようになりました。その関税率は778%です。
TPPに参加して各国間の自由貿易が進むと高い関税に守られていた農産物や畜産物など、圧倒的な海外からの輸入で壊滅してしまうといわれています。
食料自給率を上げるどころではありません。
しかも農業に関しては、農業就業平均年齢が65歳を超え、就業人口の6割が65歳以上とのことです。
これは農業だけではなく畜産も同じです。安い精肉が海外から入ってくれば畜産農家も続けられません。となると飼料や肥料も売れなくなる。
一方でTPPに参加しなければ日本だけが世界から置いていかれます。中国に抜かれたとはいえ世界第三位の経済大国であるにもかかわらず、自由貿易ができないことで経済に大きな影響を受けることは必至です。
鎖国か開国かまさに正念場。
どういう打開策があるのか自分なりに考えていますが、むずかしい。