正しい食の意識を持つことは健康を維持増進したり、成長するには大切なことです。
また、地域の産物や伝統的な食文化を知ることも大切です。
先週まで読売新聞の特集で食ショック2010というのが連載されていました。
ある幼稚園の調査で、「食べるのが嫌、食べるのが苦痛」と感じている子に共通する点があるとのこと。
それは、親の多くが食育やしつけに熱心という点。
わかるような気がします。
子供が幼い時から自分が食べたいということよりも、栄養面や好き嫌いをなくすことを優先させることによって、子供が「食欲がわく」という経験が乏しくなっているのではとこの記事の中で指摘しています。
私もそう感じたことがたくさんありました。
以前、食生活アドバイザーというのを企画し、その養成講座や資格検定を担当していました。
また、食育講座も何度か開催したことがあります。
それらに参加される人は、食生活に対する関心が極めて高く、あらためて受講したり資格を取得する必要のないような方ばかりでした。
積極的に質問もされ、その関心の強さにはおどろいたことが何度もあります。
その結果、食育が裏目に出てしまうケースがこの特集の中で取り上げられていました。
甘いジュースや炭酸飲料よりもイオン飲料を飲ませる。それにより虫歯になりやすい。
「おなかがすいた、○○が食べたい」といったとき、好き嫌いをなくすために、子供が食べたくないものを
調理方法を変えて出してみる。栄養のバランスを考えて、あれこれ食べなさいと注意する。
それでは、「食べるのが苦痛」となり、逆に摂食障害を起こすというのもよくわかります。
食事は神経質にならずに、おいしく楽しくいただくことが大切。それが食育の最も大切な部分だと私は考えます。